Pocket

所 信

一般社団法人江南青年会議所
2020年度  第55代理事長     柴田 浩志

≪はじめに≫

歴史と伝統のある一般社団法人江南青年会議所の第55代理事長の職を預かるにあたり、その責任の重大さを改めて痛感しております。2009年に入会をし、10年間様々な役職をさせていただく中で、多くの事を学ばせていただきました。これまで、自分自身が青年会議所活動を続ける中で、『青年会議所にはどの様な価値があるのだろうか。』と考える日々であります。

今、多くの人々は、先行き不透明な時代を生きていけると思っている人は少なくないと思います。戦後の日本は焼け野原から歩みをはじめ、目指すべきビジョンは復興と平和、国民の生活を豊かにする経済成長と明確でありました。それから半世紀以上経った現在、先人たちは様々な国難を乗り越えることで世界有数の経済大国と言われるまでになりました。現在日本はデフレ経済からの脱却や少子超高齢化問題、世界情勢との問題など多くの問題を抱えています。いつの時代も問題がない時代などありませんでした。しかし、いつの時代においても、志高き青年たちの手により大きな変革が成し遂げられてきました。今を生きる私たちが未来を見据え、真摯に向き合い行動することが一番重要なのです。安易に成し遂げられる目標では人としての成長は少ないと考えます。達成困難な大きな目標を掲げ、覚悟を持って挑戦し続けることが、人として大きな成長に繋がると確信しています。一人の力は小さなものであっても、仲間と共に手を取り合い、切磋琢磨することで無限の可能性が拡がります。一般社団法人江南青年会議所の全ての会員が一致団結し、青年会議所会員としての誇りを胸に活動をして参りましょう。

≪会員拡大とは≫

私が入会した2009年には70名を超える会員数も年々減少し、今では30余名となっています。このままでは、30名を切る日も遠くはありません。会員数が全てではありませんが、数は力という言葉が示すように、一人でも多くの仲間がいるということは、この地域を愛し、真剣に考える仲間が増えることであり、地域の活性化に繋がることは間違いありません。会員拡大は青年会議所創立以来の継続事業と言われるように、例年行ってきています。しかし、なぜ目標に達する結果が得られていないのでしょうか。目標が高すぎるからでしょうか。私は、そうは思いません。

会員拡大は会社経営と同じであります。商品はまさしく『青年会議所』であり、売り手は私たち会員自身であります。青年会議所というツールがどの様な利益を入会候補者に提供することができ、それがどの様にして社業や地域を変える源泉になるのかを自身の原体験を元に熱く語ることができれば、必ず商品の価値が伝わるはずです。仮にその原体験がまだないのであれば、自身の理想を語り、その理想に向け経験と努力を重ね、その価値を伝えられる様になればいいと考えます。私たち会員一人ひとりが常に見られているという意識を持ち、行動や発言が入会候補者に対して青年会議所そのものであるという自覚をしなくてはなりません。

自身が入会した時の事を思い出してください。あなたの事を真剣に思い、入会を勧めてくれたのではないでしょうか。入会候補者にとって青年会議所というツールがどの様に活用できるかを伝えることで、この門を叩く人は増えてくるでしょう。

≪地域に必要とされるために≫

私たちは青年会議所会員であると同時に、それぞれの企業において重要な役割を担っている青年経済人であります。そして、地域において必要とされるリーダーにならなくてはなりません。まずは会員一人ひとりが活動の根幹となるそれぞれの企業をしっかりと繁栄させるために、日々の研鑽を惜しまず、この地域に対して企業活動を通じた社会貢献をしていくことで「企業の社会的責任」を果たす義務があります。そのためには、青年会議所をビジネスツールと捉え、この学び舎で得られることを昇華し、自身の価値を高めることが重要であります。そして、自身の価値が高まれば企業としての価値も高まると考えます。不格好でもいい。自身の器を一回りも二回りも大きくしていきましょう。

≪未知への可能性に向けて≫

青年会議所は世界17万人以上の会員によって組織される世界最大の青年団体です。この数字が示すように、会員の活躍する場はこの江南に限らず、様々な地域で活躍することができる恵まれた環境であります。青年会議所の門を叩いたのならば、このスケールメリットを享受しない手はありません。日本青年会議所や東海地区協議会、愛知ブロック協議会での活動には、かけがえのない出会いと貴重な経験を糧に、自身を一回りも二回りも成長させることができます。また、出向だけでなく、諸会議や各種大会などへの積極的に参加することも青年会議所のスケールメリットを享受する大きな機会となります。それぞれの事業の意義、それぞれの事業を創り上げてきた人たちの想いをしっかりと理解し、積極的に参加していきましょう。

≪次代を担う青少年の育成≫

現在、社会が抱える問題の多くは我々が子どもの頃には想像もつかない様な事柄が大変多くあります。幼少期に得た経験が、その人の人生において大きな影響を与える中で、未来のまちを担っていく青少年の健全育成は、まちの発展に対して必要不可欠な課題の一つと言えます。

近年、驚異的な発展を遂げるデジタル社会において、想像力や創造力に頼ることなく物事が解決してしまう時代となっています。そして、人とのコミュニケーションもSNSの台頭によりデジタル化されている時代となっています。この現状は、便利な社会となった反面、失ってしまったものも多くあるのではないでしょうか。子どもの可愛さが故に他との競争をさせる事や困難なことに挑戦する機会が減少し、失敗や挫折の経験を奪ってしまってはいないでしょうか。決して失敗や挫折をすることが必要なのではなく、その経験を次に繋げる事が重要であると考えます。私の恩師の言葉に「勝って反省。負けて感謝。」という一言があります。試合に勝てたのは時の運かもしれない。しかし、第一に対峙する相手がいなければ試合をすることすらできません。また、負けてしまった時は、その相手が自身の足りない部分を示してくれたということです。勝っても驕ることなく、負けて腐ることなく、その経験を活かしていくことが社会に出たときに必ずや活きてくるものだと思います。そして、その目標を達成するまでのプロセスの中で、自身を見つめ創意工夫をし、挑戦する勇気を持ち続けることができるかが重要です。さらに、子どもの自発的な挑戦する心を育むためには、大人である私たちが如何なる困難にも立ち向かい、常に挑戦し続ける背中を見せるとともに、子どもたちが道を切り拓いていけるように導いてあげることが必要です。その困難を乗り越えたからこそ得られる達成感こそが自信となり、また新たな困難へも挑戦し続けることができ、自分の力で乗り越えていくことができるでしょう。

≪ブランディングとは≫

ブランドとは何でしょう。多くの人々が生活をしていく中で、なぜ贔屓にするブランドがあるのでしょうか。そこには、ステータスが有るかもしれない。しかし、その根底には絶対の信頼があるからではないでしょうか。ブランドとは信頼の証であり、一朝一夕には得ることができないものであります。『青年会議所しかない時代』から『青年会議所もある時代』と変化し、『青年会議所と共に行う時代』へと変わっていかなければならない中で、私たち青年会議所が築いていかなければならないブランドとは何なのでしょうか。市民意識変革団体である青年会議所は、5年先10年先を見据えた運動を展開しなければなりません。そして、青年会議所はその先見性をもった活動の中で、会員一人ひとりがそのブランドの発信者であることを自覚し、行政や市民を巻き込み地域の変革に寄与する行動こそがブランディングに繋がると考えます。

≪強靭な組織へ≫

組織力の強化、向上とはどういったことでしょうか。それは、そこに属する人たちがその組織の仕組みや規則に則って円滑に組織運営がなされる事と考えます。そして、青年会議所が組織として継続していくためには、活動の根幹となる意思決定機関として総会と理事会の運営、財務管理などの仕組みが規則に則り、事務処理は迅速かつ的確な対応を行い、円滑に活動を推し進めていかなければなりません。さらに、会員には総会と例会への出席義務があります。会員の会費によって開催される例会こそが青年会議所活動の根幹であり、参加する立場、設営する立場の両方を経験できるのも大きな学びや気づきの機会となります。義務であるからこそ、そこに出席する価値を生み出さなければこの組織に所属する価値は生まれてきません。お互いが相手の立場になり、感謝の心を持って全員参加できる機会にする必要があります。私たちが青年会議所活動を行えるのも、家族や社員、協力会社の方々など多くの支えが有る事を決して忘れてはなりません。青年会議所でしか出来ない経験を限られた時間の中で精一杯全うしていきましょう。

≪むすびに≫

江南青年会議所は55年もの長きに亘り、単年度制という特色の中で様々な角度から意識変革を行って参りました。しかし、時代の変化と共に変化する様々な社会問題に対して、取り組まなければいけない事が山積しています。時代が変わりゆく中であっても、青年会議所には、不変の価値があります。それは先述の通り、時代の先を見据え様々な課題を解決出来ることであります。それは何も、青年会議所活動に限ったことではありません。私はこの10年間、この青年会議所で学んだことを社業に活かすことによって発展されてきた先輩たちの背中を数多く見てきました。青年会議所活動の中で、無駄な事は一つもありません。無意味と感じることにも真摯に向き合い、意義を見出し、取り組むことで自身の器を大きくすることが出来る事を確信しています。苦手、嫌悪感、未経験の中にこそ成長があるのではないでしょうか。私たち青年会議所会員に登頂できない山は一つもありません。共に手を取り合い、歩を進めて行きましょう。どれだけ険しい山であっても、たとえその1歩が小さなものでも、仲間と共に歩みを止めることがなければ必ず登り切ることが出来ます。そこには登り切った者にしか見ることの出来ない、最高の景色が待っています。そして、この歩みを60年、70年と繋げて参りましょう。

【基本方針】

LOMデザイン55周年特別委員会

➢  まちの価値をデザインする人財育成を行う

➢  LOMの価値をデザインする活動を行う

➢  「一般社団法人江南青年会議所50周年運動指針」の経過報告

➢  LOMの価値をデザインする人財を発掘する

組織強靭化委員会

➢  組織の強靭化に繋げるための活動を行う

➢  組織の強靭化に繋げるための情報共有を行う

➢  組織を強靭にするための人財を発掘する

インタラクト推進委員会

➢  地域の青年経済人と互いに影響しあえる活動を行う

➢  会員同士が影響しあえる活動を行う

➢  まちに影響を及ぼすことができる人財を発掘する

事務局

➢  円滑で規律のある組織運営を行う

➢  各種大会への渉外窓口及び出向者への積極的な支援

➢  次代を見据えた人財を発掘する