理系、数学と聞くだけで、学生時代の苦い思い出がよみがえる人と、苦手意識のない人と様々ですよね。

この様にブログを書いている私は、高校で理系に進み、大学では機械工学を学び、サラリーマン時代は自動車部品の設計をし、今では金属加工の仕事をしているので、根っからの理系人間でしょうね。

時代を問わず、理系の人材は企業経営者から安定した評価を受けている様にも感じています。

では、なぜ文系よりも理系の評価が高いのかを考えてみましょう。

 

理系脳をもつひとが物事を考える時に、文系脳と大きく異なる点とは何なのでしょうか。

1.逆算の発想をもっていること

2.最短距離で本質にたどり着こうとする

3.仮説を立て、行動を起こすことを重視する

4.リスクは当然のことであり、そのリスクをどの様に回避するか選択肢を事前に用意する

上記は、自分や友人の行動パターンを思い返し書いているので、絶対正しいとはいえませんが、おおよそ当たっているのではないでしょうか。

 

では、理系脳と文系脳は生まれつき持った才能なのでしょうか。先日、ある本を読んでいた時に、生まれつきもった才能は原則何もないと書かれていました。そうであるならば、思考方法についても、育ってきた環境によって大きく左右されるんでしょうね。SMAPの「セロリ」の歌詞にもあるように。

そこで、数学的思考とはどういった思考なのか、上記の行動パターンをもとに、考えてみましょう。逆算の発想と最短距離で本質に辿り着こうとする点について。ものごとを進める際に、ゴールが見えているか。また、そのゴールに辿り着くためのルートは何パターンがあるのかを考えること。文章で書くとイメージが湧きにくいですかね。例えば、A×B=6という数式があります。この数式を成立させるための正数はA,Bそれぞれ何になるか。答えは(A,B)=(1,6),(A,B)=(2,3),(A,B)=(3,2),(A,B)=(6,1)の4通りの解となります。これが逆算の発想、つまり因数分解です。

この因数分解を仕事のどの様な状況で活用できるのか。

例えば、何かプロジェクトの過程において「20」のトラブルが発生したと仮定します。そのトラブルの原因を解決しようとした場合に、あなたならどうしますか。一つひとつ解決していく20-1-1-1・・・=0という方法の人。これだと20のトラブル全ての要因を探し出し全てに対応しなければなりません。これが、200や300だったらどうでしょう。もう、イヤになっちゃいませんか。さらに、一つ一つ対応している間にも、状況は刻々と変化をし、300が400、500になる可能性だってあるし。そうなったら「もぉ~、イヤ!!やりたくない~!!!」ってなりますよね。

 

こんな時、理系脳はトラブルの原因を見つけるのではなく、正常な状態(ゴール)を定め、2~3つの要因に分けます。というか、それ以上のことは考えたくないんです。結果が同じなら、労力をかけない方がトクですもんね。ピッタリと割り切れなくても「まあ、これ位で」という近似値でOKとすることも少なくないです。その2~3つに振り分けた要因をそれぞれの担当長と話をして、その担当長がその要因を2~3個に分ける。その繰り返しを行えば、合理的に最短ルートでゴールに辿り着くことができますよね。

 

逆算思考の必要性

では、なぜ逆算の発想が必要なのでしょうか。高度経済成長期の日本は少種多品(いわゆる大量生産)で経済が発展してきた部分が大きくあると思います。しかし、近年はどうでしょう。モノが売れない時代になってきていると感じませんか。ここで、数学的な発想が必要なんですね。「自社が何を作れるか」ではなく、「顧客のニーズは何なのか」です。発想のスタートラインが全く逆ですよね。つまり、売上げを伸ばすためには、顧客ニーズと自社のリソースを掛け合わし何を提供するのかだと思います。この部分が逆算の発想ではないのでしょうか。

物事を最短距離で考える

仕事において、【なぜ、このような結果になったのか。】と結果に対する要因を考えることは重要なことですね。結果を得るまでのプロセスにどの様なことがあったのか、様々な要因を自分で分析し、方向性や規則性を見出そうとするのが理系脳です。人から情報を与えられるのを待っていては、世の中のスピードについていくことは不可能でしょう。

ただ、闇雲に方向性や規則性を見出すには膨大な時間と労力がかかる場合があります。そんな時には仮説を立て、「こんな規則性だろう」という大まかな目安を立てることも必要です。

 

リスクがあるのは当たり前

数学のテストで、時間はかかるがこの解き方で間違いではないと分かっていてゴリ押しで進めるパターンと、発想を変え全く別のアプローチから解答を導き出すパターンと。ゴリ押しで進める場合は、制限時間内に解答を見出さなければならないので、焦りからくるミスの発生率が高まります。理系脳の人は、そのまま解き続けるのか、あるいは諦めて次の設問に取り掛かるのかを見極めることに躊躇がありません。これは、一つの事に拘りすぎて、一問も正解が出来ないという最悪パターンを回避するためです。

以上のことから、理系脳の人は、現状把握をし、目的達成まで何パターンかの道筋を立て、それぞれのプロセスの中でどんなリスクが考えられるのか、という事を無意識に出来る(やってしまっている)人が多い傾向があるため、企業での評価が高いと思います。

では、この理系脳の思考方法って、文系脳の人でも数学が苦手な人はいつまで経っても出来ないのかというと、そうではなく、トレーニングを重ねれば自然に出来る様になると思いますよ。

私たち青年会議所は、会議(議案)というツールを使って、【事業策定に至る背景】、【事業目的】、【目的達成のための手法】、【期待される効果】を協議し事業を開催しています。この議案作成というプロセスの中で、この理系脳の思考方法が少しずつでも身に付くと思います。

今の自分から変わりたい!広い視野をもった人になりたい!まちを変えたい!など、何か変化を求めている人には青年会議所で色んな事に挑戦するのがピッタリですよ。20~35歳までのJCをやっていない方は、ぜひ一緒に活動をしましょう!