【はじめに】
1965年の設立以来、先輩諸氏が築き上げられた歴史と伝統が今日へと続き、60周年を迎えました。これまでご尽力いただいた全ての方々に敬意を表すると共に、この節目に理事長を務めさせていただくことに身の引き締まる思いです。
本年は再スタートの年と考えています。そのため、これまで絶えることなく受け継がれてきた歩みを振り返りつつも、これから先の江南青年会議所を考えた活動と組織改革に力を注いでいきます。
会員同士が積極的に交流を通じて絆を深め、活動歴の長い会員が今後を担う会員へ理念や想いをはじめとした多くのものを伝えていくことで、より力強い組織を目指しましょう。
そして、次代を見据えて現役会員にとってより良い環境を整えていくことで江南青年会議所はさらに躍進することを確信しています。
【さらに向こうへ】
60年という長きにわたって繋がれてきた運動が、この先10年、100年と続いていってほしい。そのために今何が出来るのか。
私が入会した2017年には47名であった会員数も年々減少し、今では20名を割り込みました。しかし、少人数であればこそ、お互いの姿が良く見えるはずです。独りでは躊躇してしまうような一歩であっても仲間と一緒であれば踏み出すことが出来ます。会員一丸となって楽しく、人生に強く刻まれるような1年にしていきましょう。
近年、江南青年会議所では20代や30代前半の会員が増加しています。2024年度は卒業生がおらず、活動歴の長い会員が本年度も在籍をしています。本年度でこれからを担う世代へ1つでも多くのものを継承することで江南青年会議所と地域の明るい豊かな未来へと繋げていきましょう。
【会員拡大】
40歳で卒業を迎える青年会議所にとって、会員拡大は組織の存続に必要不可欠であることは言うまでもありません。成功させるためにはどうしたら良いのでしょうか。私は何をおいても、魅力を伝えて興味を持っていただくことだと考えます。では、魅力をどうやって伝えるのか。魅力とは何なのか。矛盾するようですが、それは多種多様で言葉だけでは伝えきれるものではないと考えます。だからこそ私は「まずは体感してみて欲しい」と言いたいです。そのために本年は青年会議所活動に参加するためのハードルを下げます。1人でも多くの対象者に青年会議所の魅力を感じていただき、江南青年会議所をより活気あふれる組織へと成長させていきましょう。
【人を知り、己を知り、JC活動の楽しさを知る】
青年会議所で活動をすることは自分の人生への投資です。貴重な時間と資金を投じているはずです。委員会や例会はもちろん、個人的な食事会でも何でも参加をして尊敬できる人や面白い人を見つけましょう。様々な人と交流をする中で、刺激を受けて自分を見つめ直すきっかけにもなります。楽しく充実した活動を通じてより素晴らしい自分を目指しましょう。
【地域の魅力】
素晴らしいものでも、あたり前になってしまっていると近くにあっても気が付かないものです。それは地域の魅力であっても同様です。市外の方に江南市をどのように知ったのかを聞いてみたことがあります。多くの方は、友人や家族が住んでいるから、江南市民花火大会やこうなん藤まつりがあるということで知っていました。市民であっても江南市をPRするとしたらまず浮かぶのはこれだと思います。ですが、江南市はそれだけではないはずです。あたり前というフィルターを外して地域の魅力を活かした事業を展開していきましょう。
【組織運営】
青年会議所として活動を継続していくためには、方針を定めて規則に則った運営がなされなくてはなりません。時代によって組織改革があったとしても、それは変わりません。これまで脈々と育まれてきた大切な価値観や文化を継承しつつも、次代を見据えた組織改革を行い、全力を尽くして未来へ向かいましょう。
【魅力ある発信】
広報力は発信力であると考えます。多くの方に届くように工夫をして、次も見たくなるような活気のある内容を発信してフォロワーを増やしていきましょう。
また、広報のためには継続的な発信が重要です。多くのツールが存在してはいますが、物事を継続するためには膨大な力が必要になってきます。身近で多くの市民が利用し、企業も力を入れているSNSは何でしょうか。Instagramです。力を集約し、効率的に江南青年会議所の活動を発信して市民に周知される団体を目指しましょう。
【江南の外にあるもの】
青年会議所には、各種大会や日本青年会議所や東海地区協議会、愛知ブロック協議会への出向があります。そこへの一歩を踏み出すことで、青年会議所には非常に大きなスケールメリットがあると感じることができるでしょう。様々な人と繋がる機会はありとあらゆるところに存在していて、江南青年会議所だけで活動していては得ることの出来ない刺激や学びを得ることができます。その中でも特に本年度は西尾張エリアから愛知ブロック協議会の会長が輩出されることとなり、愛知ブロック協議会との縁が深い年です。江南青年会議所に活動の軸を置きつつも、活動するエリアを広げて、会員一人ひとりの価値観を高めてまいりましょう。
【終わりに】
私が入会してからを思い返しますと、多くの先輩諸氏と出会って経験したことが思い出されます。入会当初はあまり積極的に活動に参加をしていなかった私ですが、青年会議所活動以外でも誘っていただき、交流を重ねていく中で活動にも徐々に参加をするようになっていきました。役職を受ける中で困難に直面し、立ち止まるような時には私の想いを受け止めて支えてくれる、叱咤激励をくれる先輩や仲間がいました。
一生懸命に頑張っていれば、必ずそれを見てくれている人がいます。助けてくれる人がいます。ですから、「真剣に、真摯に活動をつづけてください」「何があってもやるべきことはやり遂げてください」「仲間と思い出を増やし、時には頼ってみてください」これが私からのお願いです。
継続は力なり。有言実行、不言実行、何はともあれ実行。1年間、皆で楽しく充実した活動をしていきましょう!!